ベアリングの早期破損の原因

16% 不適切な組込み

ベアリングの早期損傷の約16%は、不適切な組込み(たいていは無理な力による)か、あるいは適切な組込み工具が有効に利用されないことが原因です。

取付けや取外しを正しく効率的に行うには、それぞれの組込み状況に応じて機械式、油圧式、加熱式のなかから適切な方法を選択する必要があります。

SKFでは豊富なサービス・エンジニアリング・ノウハウに裏打ちされた組込み・取外し工具、機器を幅広く取り揃えており、ベアリングの組込み、取外しをより簡単、迅速、かつ経済的に行っていただけます。

適切な工具や方法を用いた専門の組込みは、機械の稼働時間を最大限にするために大事なステップです。

36% 不適切な潤滑

「シール付き」のベアリングはいちど組込めば忘れることも可能ですが、ベアリングの早期損傷の36%は誤った仕様の潤滑剤の使用や潤滑量の過不足が原因です。

潤滑不良のベアリングは必然的に本来のサービス寿命以前にトラブルを起こします。多くの場合、ベアリングは機器のうち最も手が届きにくい場所にあり、潤滑を怠ったことでトラブルが発生することがよくあります。

人の手でメンテナンスをすることが実質的に不可能な場合は、最適な潤滑を目的として完全自動式の給油・給脂装置が有効です。

SKFの推奨するグリースや機器、潤滑方法で効果的な潤滑を行えば、ダウンタイムの大幅な短縮につながります。

14% ベアリング汚染

ベアリングは、ベアリングおよびその潤滑剤が清潔に保たれていなければ効率的に稼動できない精密部品です。

あらかじめグリースが充てんされているシール付きベアリングもありますが、実際に使用されているベアリング全体からみればごくわずかであり、ベアリングの早期損傷の少なくとも14%は汚染トラブルに起因します。

SKFは卓越したベアリング製造・設計能力を保持しており、最も厳しいベアリング環境にも対応したオーダーメイドのシール・ソリューションを提供することができます。

34% ベアリング疲労

機械が過負荷、整備不良、あるいは放置された状態では、ベアリングは必ずその影響を被ります。ベアリングの早期損傷の34%はこれらが原因です。

放置されたベアリングや過負荷のかかったベアリングが発する「初期の警告」シグナルをSKF状態監視装置で検知、解析することにより、突発的あるいは思わぬ故障を回避することができます。

SKFは、主な稼動パラメーターを定期的または連続的に監視する携帯型装置、有線システム、データ管理ソフト等をご用意しています。

メンテナンスツール、ベアリングのご相談はお気軽に

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